夏の夜って、どうしても外で飲みたくなりますよね。

しかも海の上で、工場夜景を眺めながらビールを流し込むなんて、北九州ならではの”大人の夏の遊び方”。そんな誘惑に負けて、小倉港発の関門汽船「ビアクルーズ」を攻めてまいりました。

結論から言うと、豪華さはありません。しかし大人3,900円で90分、海風と工場夜景とアサヒスーパードライ飲み放題がセットになる体験は、ここでしか買えません。

桟橋に停泊する渡船「がんりう」

ビアクルーズとは?|小倉港発90分の工場夜景クルーズ

関門汽船が運航する、夏限定の工場夜景クルーズです。

小倉港(藍島・馬島行きの市営渡船のりば)を出航し、若戸大橋・洞海湾をぐるっと回って帰港する約90分の海上ツアー。小倉・戸畑・若松・八幡の工場夜景を、海上からしか見られない角度で楽しめます。

今回の船は「がんりう」。
観光船ではなく普通の渡船で、港町のリアル感が強いタイプです。

開催情報|2026年は5月15日〜10月10日の金土限定

まずは基本情報から押さえておきましょう。

項目 内容
開催期間 2026年5月15日(金)〜10月10日(土)
運航日 期間中の金曜日・土曜日(10月11日(日)は追加運航)
出航〜帰港 19:15〜20:45頃(約90分)
乗り場 北九州市小倉北区浅野3-9-1(JR小倉駅より徒歩約8分)
定員 各日70名限定
予約 関門汽船の公式サイトからWeb予約
運航会社 関門汽船株式会社

金曜と土曜しか運航していません。 ここを外すと乗れないので注意してください。

しかも各日70名限定です。
予約は公式サイトのWebから取れるので、行くと決めたら先に押さえておきましょう。

料金|大人3,900円に飲み放題とおつまみ込み

料金はシンプルです。

区分 料金(税込)
大人 3,900円
未成年 2,500円
小学生 1,900円

この金額に、アサヒスーパードライの飲み放題とおつまみが含まれます。
ジュースとウーロン茶も飲み放題なので、運転手さんや子ども連れでも問題ありません。

内訳としては、通常の夜景クルーズが2,800円、そこに飲み放題1,100円という構成です。
90分なので1時間あたり約2,600円。居酒屋の飲み放題と比べれば安くはありません。

ただ、夜景+海風+飲み放題のセットと考えると、体験としては十分納得できる価格帯です。

ビアクルーズの乗船券2枚

事前準備|弁当は小倉駅で買っておく

ここがこの記事で一番伝えたいところです。

ビアクルーズは 飲食物の持ち込みが自由 です。
というより、持ち込み前提と考えたほうがいいです。

船内にテーブルがないので、片手で食べられるものがベスト。
小倉駅で駅弁を買っておくのが一番おすすめかな。

弁当を買っておくかどうかで、90分の満足度が大きく変わります。

切符売場と書かれた受付のプレハブ小屋

受付は30分前で満席|乗船は早い者勝ち

受付場所は桟橋近くのプレハブ小屋です。

30分前に到着した時点で、すでに満席でした。
外で待つことになりましたが、日影があって海風も通るので、意外と快適です。

そして重要なのがここ。
Web予約で押さえられるのは乗船枠までで、席は指定されません。

席の確保は先着順、つまり桟橋に並んだ順です。
早く並んだ人から乗船して、好きな席を取っていく方式。
予約したから安心、とはならないので気をつけてください。

受付の掲示にも、はっきりこう書いてありました。

乗船開始は19:00と書かれた受付の掲示

乗船開始は19:00、出航は19:15です。
希望の席があるなら、19:00より前に乗船口へ並んでおくのが正解です。

ひとつ前に出航する通常の夜景クルーズの乗船が18:45頃だったかな?
オープンデッキを狙う人は、これの乗船での移動に合わせて桟橋に並びましょう。

桟橋へ続く通路にできた乗船待ちの列

乗船|おつまみはちくわとかまぼこ2枚

乗船時刻になると列が動き始め、桟橋を渡って船へ。

港の風と船の匂いが近づいてきて、「いよいよ始まるぞ」という感じが高まります。乗船口ではスタッフさんが乗船券を確認し、ちくわ+かまぼこ2枚の”おつまみセット”が手渡されます。

座席のホルダーに入れたおつまみの詰め合わせ

地味にうれしい。

青いシートが並ぶ船内の客室

席選び|客室かデッキか、ここで運命が分かれる

乗船直後はまだ席が選べます。ここが最初の分岐点です。

特徴 向いている人
客室内 冷房が効いていて快適 ゆっくり飲みたい人
デッキ 海風が最高。波しぶきが飛ぶことも 景色重視の人
オープンデッキ 一番眺めがいい 写真を撮りたい人
客室の2〜3列目 ナビゲーターの解説が聞きやすい 解説を楽しみたい人

屋上のオープンデッキに集まる乗客

デッキは海風が気持ちよくて最高です。
ただし波しぶきが飛んでくることもあるので、よく考えて席をチョイスしましょう。

ビールとハイボールのサーバーが並ぶ配布カウンター

乾杯まで15分|サーバー前へダッシュが正解

ビールの配布は出航後です。

最初は行列ができ、全員に行き渡るまで15分ほどかかります。
乾杯を早くしたい人は、出航直後にサーバー前へ並ぶ事をおすすめします。

そして現場で知りましたが、体験時はハイボールも用意されていました。これは嬉しい誤算ですね。ただし公式の案内はアサヒスーパードライなので、年によって変わる可能性があります。

海を背にアサヒビールのカップで乾杯

見どころは若戸大橋の真下

19:15の出航時はまだ明るく、海の上を進むにつれて夕焼けが沈んでいきます。

工場の灯りがポツポツと浮かび上がる瞬間が最高。
出航から30分前後がその時間帯なので、カメラは早めに構えておいてください。

海上から見た日本製鉄の工場群の灯り

そしてメインディッシュが「若戸大橋」です。
遠くから見るより、真下から見たほうが圧倒的に迫力があります。

真下から見上げた赤くライトアップされた若戸大橋

鉄骨の重厚感とライトアップが頭上を流れていく瞬間は、北九州の夜景の魅力が一気に爆発します。

通過後に振り返って見た若戸大橋の主塔

デッキに出られなくても大丈夫。客室の窓越しでも、このくらいは見えます。

客室の窓越しに見た若戸大橋と対岸の街明かり

ナビゲーターの解説は2〜3列目が特等席

船内では夜景ナビゲーターさんが、見どころの説明をしてくれます。

これがけっこうおもしろい。会話も楽しみたいなら、2列目・3列目の席をチョイスください。

オープンデッキへ上がる急な鉄製の階段

注意点|オープンデッキの階段が急

オープンデッキに上がる階段、これが地味に怖いです。

角度が急で揺れるので、酔ってると本当に危ない。
夜景に夢中になりすぎず、足元はしっかり見てほしい。
スマホを落とさないようにするのも大事です。

デッキ席は波しぶきがかかることもあるので、濡らしたくない荷物は客室に置いておきましょう。

中止になる条件|悪天候と最少催行人数30名

ここも押さえておいてください。

  • 悪天候で運航できない場合は催行中止
  • 最少催行人数30名に達しない場合も中止

海の上なので、天候次第で流れます。
予定を組むときは、中止になる可能性を頭に入れておきましょう。

正直な感想

船を見た瞬間は「これで行くんかい」と思いました。

観光クルーズ船を想像していると、かなり拍子抜けします。
テーブルもないので、飲み食いのしやすさは居酒屋に遠く及びません。

でも、海風を浴びながら工場夜景を眺める時間は格別でした。
ビールが進むし、写真も撮りたくなるし、気づけばあっという間の90分。

豪華さはないけど、北九州の”港町の夜”を海上で味わえるのはここだけです。

おすすめポイント

  • 工場夜景を海上から楽しめる唯一のビアクルーズ
  • 若戸大橋の真下を通る迫力がすごい
  • アサヒスーパードライ飲み放題つきで大人3,900円
  • 飲食物の持ち込みが自由
  • 予約は公式サイトのWebから取れる
  • 小倉駅から徒歩8分でアクセス抜群
  • 港町のリアルな夜を体験できる

まとめ|ビアクルーズはこんな人におすすめ

豪華さはありません。
でも、海風と工場夜景とビールの組み合わせは、北九州の夏ならではの”ご褒美時間”です。

こんな人におすすめします。

  • 工場夜景が好きな人
  • いつもと違う場所で飲みたい人
  • カメラを持って出かけたい人

逆に、ゆったり座って料理を楽しみたい人には向きません。

2026年の運航は10月10日まで。金曜と土曜だけです。
港町のリアルな夜を海上で味わえるのは、このビアクルーズだけ。
今年の夏、ぜひ一度乗ってみてください。

——ダイハクリキでした。


※料金・運航日・提供内容は変更される場合があります。予約と最新情報は関門汽船株式会社の公式サイト(https://www.kanmon-kisen.co.jp/)でご確認ください。